Q施 33. 1次締めは、何故必要か。
高力ボルトの締め付けは、高力六角ボルト、トルシア形高力ボルト、溶融亜鉛めっき高力ボルトとも1次締め、マーキングおよび本締めの3段階で締付けることになっています。
1次締めは部材の密着を意図するもので、ボルト呼び径に応じたトルクで行ない、マーキングは締付け後の検査において、ナットの回転量を目視で確認するためのものです。
1次締めトルクは、表5の数値程度(高力六角ボルト、トルシア形高力ボルト、溶融亜鉛めっき高力ボルトを併記した)を目標としますが、呼び径の5倍以上のボルト長さの継手部では、表5に示す値より大きめのトルクで1次締めを行う必要があります。
なお、1次締めトルクをレンチ内部でコントロールされた1次締め専用レンチを使用することを推奨します。
表5 各高力ボルトの1次締めトルク 単位(N・m)