Q設 15. すべり試験用標準試験体の形状について。

 高力ボルト接合設計施工ガイドブックに記載されているすべり試験用標準試験体の寸法は、部材有効断面積に基づく降伏耐力が、すべり係数を0.6、締付け力を標準ボルト張力(軸力)としたときのすべり荷重にほぼ等しくなるように設計されています。
 一般的にはこの形状を守れば問題ありませんが、試験機関によっては、引張試験機の能力のほか、チャック巾や板厚にも制限がある場合や、試験体長さが適合しない場合などもあるため、事前によく確認することも必要となります。図11及び表5、6にすべり試験用標準試験体の寸法を示します。


図11 すべり試験用標準試験体の形状・寸法例

表5 標準試験体の寸法等(SN400およびSS400の場合)

表6 標準試験体の寸法等(SN490およびSM490の場合)