Q施 10. 現場受入検査に使用する首下サイズについて。
鉄骨工事技術指針・工事現場施工編「軸力計を用いる際の留意事項」に示されている通り、現場受入検査に用いることのできる軸力計は限定されており、呼び径ごとに掛かるサイズが決まってしまいます。工事で使用するボルト首下長さがこの範囲にない場合には、ボルト発注の際に検査用ボルトを同時に発注し、これらのボルトを用いることになります。
表3に各呼び径ごとの適合サイズを記します。
なお、M27・M30に関しましては、使用軸力計の構造により違ってきますのでボルトメーカーへお問い合わせ下さい。
表3 現場受入検査に適正な首下長さ (mm)
( )はなるべく使用しない。
また油圧軸力計の目盛板は5Kn単位で記されていますが、読み方に関しては1kN単位で読み取って下さい。(理由は下記の通り)
また、5本(または倍数試験の場合の10本)の平均値は四捨五入して整数に丸めて下さい。
理由 :軸力規格値は1kN単位で規定されており、測定値を5kN刻みで読むと誤差が大きくなる。
アナログ機器の場合、最少目盛の1/10まで読み取ることが一般的だが、規格値、軸力計の感度、指針の太さ等考え合わせた場合、1kN単位で読み取れば充分である。