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Q規 8. ナットの硬さ規格(95HRB~35HRC)で単位が異なる理由。

 JIS B 1186-1995 及びJSS Ⅱ-09-1996 では、ナットの硬さは、F10 のナットで最小値が95HRB 、最大値が35HRC と規定されています。ここで、最小値と最大値とで、硬さのスケールが異なるのは、測定におけるHRB 及びHRC の限界を考慮に入れているからです。
 即ち、95HRB をC スケールに換算すると、16HRC となりますが(SAE J 417 “硬さ換算表”参照)これはC スケールでの下限(18.8HRC )を下回っているためにB スケールで規定することになります。逆に、35HRC をB スケールで換算すると108HRB となりますが、これはB スケールの上限(100HRB ) を上回っているために、C スケールで規定することになります。
 いずれもユーザーの理解が得にくいためJIS B 1186-2013及びJSS Ⅱ-09-2015では下限を20HRCとし、使用単位を統一しています。