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Q規 7. JIS B 1186 及び JIS Ⅱ-09 においてボルトの長さの表中に○印のないロングサイズボルトの寸法、s寸法の決め方。

 JIS B 1186 及びJSS Ⅱ-09には、ボルトの首下長さの基準寸法(ℓ )やねじ長さ(s)が表1のように規定されており、特に必要がある場合は指定により表以外のものを使用することができるとされています。
 ここで、基準寸法以外のℓ については原則として10㎜ピッチと考えて下さい。ℓ寸法は、通常は締付け長さに、ねじの呼びによって決まる一定値(表2)を加えた長さを、2捨3入又は7捨8入することにより決まってきますが、基準寸法以外のボルトの場合は品揃えが充分でないことから、余長の許容差(ねじ1山~6山の長さ)を利用することによって、10mmピッチでも充分対応できますので、10mmピッチでも良いこととしたものです。
 またs寸法は、遊びねじ長さ(注1:P17.図6に記載あり)を一定にして、締付け時のボルトの変形能をできるだけ一定にするために、高力六角ボルト、トルシア形高力ボルトとも呼び径毎にそれぞれ表1に示す長さとしています。なお、参考までに橋梁工事に於いてゆるみ止めなどの目的のためにダブルナット方式にする場合がありますが、その場合は、ねじ長さ70mm(一部メーカーは65mm)に統一しています。