Q施 16. 高力ボルトの保管・取扱いの最低必要条件について。
高力ボルトの保管・取扱いについての最低必要条件は次の通りです。
(1) 雨水、夜露による濡れ、錆の発生、ほこりや砂などの付着が防止できること。
(2) 温度変化の少ない場所に保管すること。
(3) 箱の強度を考慮し、積み上げる段数は4~5段以下とすること。
(4) 乱暴な扱いは避け、ねじ山・ピンテール部等を損傷しないようにすること。
高力ボルトの保管・取扱いについての最低必要条件は次の通りです。
(1) 雨水、夜露による濡れ、錆の発生、ほこりや砂などの付着が防止できること。
(2) 温度変化の少ない場所に保管すること。
(3) 箱の強度を考慮し、積み上げる段数は4~5段以下とすること。
(4) 乱暴な扱いは避け、ねじ山・ピンテール部等を損傷しないようにすること。
接合部の設計とも関連することですが、その食違いの量が2㎜以下であれば、リーマがけによって、ボルト孔を修正してもよいとされています。この場合、リーマの径は、使用ボルトの公称軸径+1.0㎜以下のものを用います。
なお、ボルト孔の食違いが2㎜を超える場合は、ボルト孔を修正すると断面欠損が大きくなりすぎるのでスプライスプレートを取り替えるなどの措置が必要です。
JASS6によれば、
「ボルト挿入から本締めまでの作業は、同日中に完了させることを原則とする。」とされています。
(1) 試験に用いた機器の精度及び試験方法の再検討を行います。
a. 軸力計の検定を最近実施したか。
b. 軸力計のプレートやブッシュは、ボルト径、ボルト長さにあった適正なものを使用しているか。
c. ボルト及び座金の共まわりがないか。
(2) 引続いて、倍数試験を実施する。
(3) 倍数試験でも不合格の時は、ボルトメーカーに連絡し処置対策を協議する。
トルシア形高力ボルトの現場検査は、検査ロットから5セットの導入張力(軸力)を測定し、ばらつき(標準偏差)は判定の対象に入っていません。これは、抜取り数n=5の張力(軸力)試験データから算出した標準偏差は、母集団の標準偏差に対して誤差が大きすぎるため、正しい合否の判定が下せないためです。
なお、標準偏差は、工程が安定状態にある製造メーカーにおいては、提検ロットのデータを含む最近の管理図を用いて保証されています。